全国初の同性パートナーシップ条例

と異ならない程度の実質を備える」と認めることで「パートナーシップ証明書」を区長が発行できるようになったのです。

渋谷区の区長の長谷部健さんは5月27日、区内で記者会見を開き、10月末の発行を目指す意向を示しました。

パートナーシップ証明書は性的少数者への支援策として、男女平等や多様性の尊重をうたった条例に盛り込まれ、区内在住の20歳以上の同性カップルが対象となります。取得すると、事実上の「夫婦」として区営住宅への申し込みなどが可能となり、区は今後、相談窓口を設置するとしています。

これまではパートナーが緊急入院しても「家族ではない」との理由で面会ができなかったり、パートナーが亡くなっても共有の部屋や財産を相続できなかったり、生命保険の受取人になれないなど、数えきれないくらい不当な扱いを彼ら彼女らは受けていました。これらは、憲法14条にある、法の下の平等の条文に違反しており人権侵害である、という議論が度々起こってはいましたが、同性愛者にとって今後の未来に希望が持てるニュースだと思います。

長谷部区長は、証明書の発行について「積極的に推進していく」とした上で、「日本で初めてのことなので、なるべく完璧に近い状態でスタートしたい」と述べました。そんな区長さんを昨年のユーロビジョンソングコンテストで優勝したオーストリアのひげのクイーン、コンチータ・ヴルストさんが日本で初めて同性のパートナーシップを認めた渋谷区を表敬訪問しています。

conchita

一方、区議会本会議で賛成多数で可決したものの、一部の区議からは「議論が尽くされていない」などの反対意見が相次いで出ています。性的少数者の当事者は喜ぶ一方、区民からは賛否の声が入り交じるなど、条例をめぐる議論は続きそうです。

性的マイノリティへの理解

渋谷区の「同性パートナーシップ条例」に続き、今度は世田谷区が「全国初の同性パートナー公認条例案」を提出し、全国で同性愛、性的マイノリティへの関心が高まってきています。最近では同性婚の式場が増えはじめてきたり、徐々に人々に「理解」が広まりつつあります。

証明書は「区が認めた関係ですよ」と同性カップルの後ろ盾になるといった効果が期待されており、これまで大家さんの理解がないと「入居を拒否される」こともあったり、入居理由が「同棲」ではなく「ルームシェア」だったり、「妻もしくは夫」と書きたいところを「友人」としか書けなかった現実があります。

そして同性愛者の多くの方が一番辛かった事例は、病院での面会拒否がかと思います。病院は「家族でない」という理由で面会を断られるケースが多々あり、お見舞いにも行けないことがあります。しかも緊急性が高ければ高いほどできませんでした。他にも、病院からのがん告知においては、患者本人への告知が診療上相当でないと判断された場合、診療契約上の付随義務として、家族に対するがん告知が必要となることがあるのですが、先程と同じ理由からされません。手術などもパートナーには同意権がありません。

その為、カップルの対処法は、養子縁組をしたり、遺言の作成をしたり、パートナーシップ契約の公正証書の作成したり、任意後見契約をしたり、いずれも法律で定められた制度を利用して、同性愛者たちの間では自衛の手段として利用されてきました。これが今までの状態です。

今後、「同性パートナーシップ条例」のお墨付きにて、渋谷区や世田谷区に引っ越そうか、などと会話をされているカップルもいらっしゃるかと思いますが、区が発行する「パートナーシップ証明書」には、法的拘束力がありません。法律上の夫婦にはなれないため、税金の配偶者控除などは、変わらず受けられないのです。住宅ローンや生命保険を二人で利用できるかは、民間企業が認めた場合に限られてしまいます。海外では、法律上も夫婦と同等になれる「パートナーシップ制度」を導入している国が25カ国以上、同性同士の婚姻を認める国は19カ国もあります。一刻も早く、日本も法律的にも夫婦と同等になれる国になれるよう、多くの皆様の理解を進めていきたいと思います。

現時点では、差別、偏見的な意味でも、町中でカップル達が普通にしてることを、同性カップルだと出来ない(しにくい)、というの社会を変えていかなければなりません。

同姓カップルの結婚式も拡大

日本では同性同士の結婚は法律で認められていませんが、近年、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の方たちも自分たちらしい結婚式を挙げようと考え、実際に、式場やホテルにて同性婚として結婚式を挙げるカップルが増えています。

リクルートマーケティングパートナーズから発刊されているオリジナルのウェディングや結婚式にこだわりのある人向けの結婚情報誌「ゼクシィ」シリーズにも、2012年8月号から同性婚の特集ページを掲載しており、異性婚と同様に、「みんなの前で一緒に生きていくことを誓いたいという気持ちは、同性同士でも当たり前のこと」という編集方針の基に、現在も継続して特集ページを掲載しています。

2013年の3月には、東京ディズニーリゾートでレズビアンと認める女性達が初めて挙式をあげています。東京ディズニーリゾートの企画にて、シンデレラ城を一般客の結婚式に開放しますという内容でしたが、実際に問い合わせをしたレズビアンを公言している東小雪さんに対して、当初ディズニー側は「片方がタキシード姿などで、男女のカップルに見えるなら可能。同性婚を認めてない。」とのことでした。落胆した東さんがツイッターでつぶやくと、多くの反響に上り、それから一週間後、ディズニー側が撤回し、米国のディズニー本社に照会したと改めて連絡が入り、二人ともウエディングドレス姿での挙式が認められました。

disney

お二人は「ミッキーが来てくれて、みんながおめでとうと言ってくれた。本当に素晴らしい一日でした」とのコメント。女性同士による結婚式は東京ディズニーリゾートでは初めてのことです。東さんは金沢市出身で、同性愛や性同一障害など性的マイノリティー(少数者)のための交流団体「レインボー金沢」の代表も務めています。

東さんが、恋愛対象が同性である女性に対してと気づいたのは高校生の頃だそうです。高校卒業後、宝塚音楽学校に進学し、「あうら真輝」の芸名で二年間、男役として舞台で演じていたそうでうが、当時は同性愛者であることをカミングアウトできず悩んだそうです。宝塚を退団後、同性愛者たちの人権団体で活動するようになり、2010年の秋に、宝塚の経歴とともに本名と顔を公表し、カミングアウトしました。

日本国憲法24条での条文には、婚姻届には「夫となる人」「妻となる人」と記載されていることから、男女両性であるときのみ婚姻が有効と解釈されています。本条では、結婚の要件を「両性」の合意と定めていることが、同性結婚実現の障害になっているとの意見があります。

結婚式をしたいと願うLGBTのカップルはまだまだ多くいらっしゃいます。写真のお二人は、お互いのタイを結び合うなど、従来の結婚式のパターンではなく、今後ゲイのカップルに真似してできるような演出を作られています。親しい人たちに祝福されながら愛を誓い合い、幸せになりたいと願うレズビアンやゲイのカップルたちが日本でも多く結婚式を挙げられるようになればと思います。

tai

賛否両論ではありますが、ホテルが同性婚を受け入れたことを評価する声が強かったことが、他の式場への門戸を後押ししており、同性婚のニーズをうけ、先のゼクシィ掲載の記事にもご紹介したように、結婚情報誌でも同性婚の実例を発表したり、リーフレットなどで確認することができるようになりました。性的少数者の祭典「関西レインボーフェスタ」では、公募で選ばれた男性同士のカップルによる挙式が報じられています。

結婚式 両親 プレゼント

granvia
フェスタに初めて協賛、出展したホテルグランヴィア京都は、「同性婚式プラン」を発売。

80代のゲイカップル、待望の同性婚(アメリカ)

世界で最初に同性婚ができるようになったのはオランダですが、ついにアメリカ全土でも同性婚が認められたというニュースが流れ、世界中で多くのLGBTの方々が祝福のパレードで盛り上がりました。アメリカの連邦最高裁が結婚の平等(同性婚)をすべての州で認める判決を下し、全米で同性婚が認められることになったのです。

この判決が出た後、オバマ大統領はTwitterにて「平等な社会に向けた大きな前進。同性愛者は、他の人たちと同様、結婚する権利を持てるようになった」とコメントしています。その後、改めてホワイトハウスで「米国は平等の原則のもとに建国された。判決はアメリカにとっての勝利。完全な融和に向けて一歩近づいた」との声明を発表しました。
54年連れ添った80代のゲイカップルは、待望の同性婚に「ここに来るまで多くの闘いがあった」と語られています。

Judge Dennise Garcia, left front, watches as George Harris, center left, 82, and Jack Evans, center right, 85, kiss after being married by Judge Garcia Friday, June 26, 2015, in Dallas. Gay and lesbian Americans have the same right to marry as any other couples, the Supreme Court declared Friday in a historic ruling deciding one of the nation's most contentious and emotional legal questions. Celebrations and joyful weddings quickly followed in states where they had been forbidden. (AP Photo/Tony Gutierrez)

ダラス郡で結婚した同性カップル170組の先頭を切り、ジョージ・ハリスさん(写真左)とジャック・エヴァンスさん(写真右)結婚証明書を受け取られています。二人の結婚式は、アメリカの最高裁が同性婚を全国で合憲とする判決画期的な判決を下した直後のことでした。

「ここにいる群衆に驚かされるかもしれませんが、ここには同性愛のカップルが450人くらいいるみたいですね。みんな結婚を待ち望んでいるんですよ。驚きです。ただただ驚きです」。と、エヴァンスさんは雑誌People」の取材で、こう答えられています。「10年前は、結婚の平等なんて不可能だった」と、これまで同性愛者の権利と結婚の平等を求めて長年闘い続けてきた苦労を振り返ります。お二人はダラス郡でのLGBTの歴史を保存、記録するためのプロジェクト「北テキサスGLBT商工会議所」と「ダラス・ウェイ」を立ち上げ、若い人たちへ理解されつつあるものの、更に状況をより良くしていこうと生涯をかけて活動されてきました。

85歳と82歳というかなり長寿のお二人は、もう少しで88歳の「米寿」を迎える程のご高齢。子どもが出来ないゲイカップルで在られますから、ご家族での米寿のお祝いまでは叶わずとも、54年間もの長きにわたっての活動もさる事ながら、これまで地道に紡ぎ上げてきた愛にも感動を呼び、世界中のLGBTが感動しています。

米寿祝い

米寿プレゼント

  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • 当サイトのご紹介

    社会的に肩身が狭い思いをしている同性愛者はあなたの身近にある問題です。偏ったイメージや世間体から認められず、まだまだ日本では大きくゲイとレズビアンはタブー視されています。当サイトを通じて人権について真剣に考えたいと思います。
  • ↑ PAGE TOP